私は就職活動の時点では、英語を使う/使わないに対してまったくこだわりがありませんでした。

でも今、社内で英語を使う仕事がきていて、通訳の勉強をしています。

この間高校生に「海外の大学に行くことを考えている」「将来は英語を使う仕事がしたい」と相談をもらったので、思うところをまとめてみました。

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「英語を使う仕事」?

海外大学を卒業して日本で働いていると、よく「海外で就職しようと思わなかったの?」と聞かれます。

大学生半ばくらいまではもちろん考えていたけれど、最終学年のときボスキャリに行った時点では海外就職はまったく選択肢にありませんでした。

その理由については別記事でまとめたのでこちらを読んでみてください。

>> 海外大学を出たら海外就職するってみんな思ってるんでしょ?


海外就職どころか、外資系も一社も受けなかった。

英語を使うことにこだわりがまったくなかったですね。というか自信がなかったのかも。


スキル=付加価値としての英語か、ベース=必要条件としての英語か

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わたしは学校の科目としての英語は好きだったけれど、「使う」段になると日本語のほうが断然好きだということを、4年間のイギリス生活で再認識した。

幼い頃から海外や英語に馴染みのあった帰国生などとちがって、英語は机で勉強して後天的に身につけたものだったので、それを自分のベースにする気にはなれなかったんですね。

英語を話せるようになったら将来スキルになると高校生のときにも思っていた。

みんながセンター試験の勉強をしている間に英語を勉強して海外の大学に行けば、入学するためにした勉強は4年間経ったら忘れてしまうけれど、大学生活で使う英語ならむしろどんどん伸びていくので、1つ得るものになるはずだ、と。

次につながらない受験勉強にとにかく意味を見いだせなかったんですよね。(この考えは一部正しく、一部間違っているのだけど。)

わたしは文系なので特にその考えはわりと正しかったと思っているけれど、今思えば労働市場での英語の使い方は2パターンある。

「スキル」としての英語はプラスアルファの「価値」にするものであって、「英語で話せることがスタートライン」という状況でネイティブやネイティブレベルの人と戦うのとはまた違う。

そしてわたしは後者をとろうとは思えなかったという話。

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大学では英語はスキル(付加価値)ではなくベース(必要条件)だった。

英語がわからなきゃ始まらない。

でも、社会人になってまでそういう環境で、マイナスを0に埋める努力をしたくなかったのだ。

道案内ならイギリス人がやったほうが精度が高い。同じものを読んで理解するのもネイティブのほうが速い。

金融やコンサルなど興味がない業界に行く気もなかったし、通訳や旅行会社など英語と日本語が使えることそのものを仕事にすることにも興味がなかった。

英語のために選択肢を狭めることもない

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この間インスタから久しぶりに高校生から連絡がきました。

「アメリカの高校に編入するか、アメリカの大学に行くことを考えている」と。

人と話すのも好きなので、将来は英語を使う仕事をしたい」とメッセージをくれました。

 もちろん高校生なので、これからどんどんいろんなことを思って、変わっていくと思います。

わたしも高校生のときは漠然と「国連で働きたい」と思っていたので。


でも、「
英語を使う仕事をしたいから、さて何をしようかな」と考えていると、視野が狭くなってしまうのではないかな。と思ったのです。

視野というか選択肢というか。

翻訳とか、通訳とか、ホテルマンとか、海外で日本人を雇ってくれるところとか、商社とか、外資の金融とか。

「日英を繋げること」そのものに興味があるならそれでいいんだけど、本当に通訳業に興味があるの?日本食レストランで働きたいの?
人をもてなすことに興味があるの?下積みに耐えられるの?ってことですよね。

とはいえ「本当にやりたいこと」が見つかる人なんて10%くらいしかいないんだと思うので、それでもいいんだけど。

で、興味のあることをやっていれば、結果的にそのフィールドで英語を必要としてもらえることもあるよということ。

あまり再現性ないのかしら?どうだろう。

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私は新卒でバイオ燃料を扱うメーカーに就職した。

海外営業をするチームもあれば、海外事業開発をしているチームもある。

その中でわたしが配属されたのは経営企画課。

「英語を使う仕事」からはまったく想像のつかない部署だ。

でも、ときどき社長が海外で講演するときの資料を作成したり、下調べとして英語で資料を読んだり、海外投資家向けにIR資料を作ったりする。

海外での投資家めぐりも年に2-3回あるので、副社長の通訳になるというミッションももらっている。

学生のときの知識でできるものではないので、当然勉強し直し。

だけど、英語を使うって、旅行会社や商社だけじゃないよ、と思うのだ。

だから、まだ可能性をせばめないで、と。



その高校生は、タイミングの違いはあれどいつか海外に行くんだと思う。

その子は、これから勝手に色々経験して考えていくと思うので、まだこの話はしなくてもいいかなとも思っている。


海外に一度出ると、いい意味で憧れも消える。

自分の好きな会社のために役に立てる(ために頑張る)というのは、きっとずっと頑張れる。

自分が何に興味あるのかを知るには、今の興味を満たしてあげることが一番いいのではないかな。




通訳の勉強がまったく進んでいない筆者がお送りしました。