メニューを見て「カツ丼とトンカツの違いって何だっけ」と言ってたら
先輩に「イギリス行ってたってそういうことなんやねー」と言われた社会人1年目です。

ベンチャーでIR担当をしています。

これまでこのブログは留学ブログだったけども、
社会人になって半年ということで、
英語にまつわる(まつわらないことも) 
新しい話をまたどんどん書いていきたいと思います。


IRとは

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字面的にあまりおもしろい内容ではないけれど念のため説明。

まず、IRとはインベスター・リレーションズの略。

投資家面談や説明会、決算発表資料などを通して
投資家が投資判断に資する会社の情報を発信していくという役割をもつ。

会社の業績や戦略、経営について外に発信していく部署なので
一般的には経営陣の代弁者にあたるとも言われる。

と、書くとなんだかすごそうだけど、

実際やってることは株主の電話に対応したり、
IR面談に同席して議事録をとったり、
資料作りに追われたりなどわりと地道なことが多い。

副社長と上司と先輩の下でちょこまかやっている。

(うちの会社は上場から6年めで、
IRというポジションは先輩がひとりで作り上げたので
経営陣の口というより手になっていることもあるけれど、
まだまだわたしにはできないことだらけ。)

新卒で配属されることは珍しい。らしい。

IRについてはまた追い追い書くことにして、
英語の勉強を始めたので今日はその話。


通訳の勉強をはじめた理由

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配属された夏に3回、<英語での投資家面談があった。
面談に同席して通訳を担当してくれたのは
3人とも日本人だったが、通訳のスタイルはバラバラ。

1人めはフリーランスの通訳者。
企業通訳のプロだった。

私ははじめてのこの英語IRミーティングで
会話の情報量の多さに脳みそがキャパオーバーになり、
1時間同じ場にいたというだけでものすごく消耗した。


2人めは投資家側のジュニアアナリスト。

彼女は終始英語をPCでライティングして通訳していたので、
こちらはどう訳されているのかハッキリわからないのだが、
ぽろっと声にだしたときに59億円を 59billion(590億円)
と言っていたのを聞きヒヤヒヤした。


3人めは面談をセットしてくれた証券会社の人だが、
「光合成」を訳せなかったり、「うー」とか「あー」が多かったりで
とても聞いていられなかった。



たった3回とはいえ良いものも悪いものも見て、
全部「良い」ものにするためになんとかできないかと思った。


だって、悪く伝わっていたら会社のリスク。

通訳に当たり外れがあるのも会社のリスク。

大事な投資家とのコミュニケーションが

言語の問題でカベになってはいけない。

そう思った。


この時点で、自分のほうが上手くやれるという自信はまったくないし、今もない。

でも、勉強してみようと。


副社長、先輩、上司に打診したところ、
今期のわたしの目標のひとつに
IR通訳として一人で投資家面談に同行できるようになること」と据えられた。

横で話を聞いているだけで頭を消耗させている場合ではない。



一人目の方を見ていると、

「新規顧客の獲得率は高かったがLTVが
想定を下回ったので投資を回収できず」
とか、


「化粧品のほうが広告効率が良いので
健康食品の定期顧客はこの時期から横ばい」とかを、

何やら線を引っ張ったり数字をメモしたりし、
素早く訳して伝えていく。


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まったく当たり前の話だけども、
営業利益率」= OP margin と用語に対応できたり、
6億円」をパッと "600 million" に変換したり、

広告費を落とせば営業利益が黒字になる」など
文脈や話の前後関係を理解できるだけの会計の知識がないと
シンプルに伝えることは不可能。
 
逐次通訳(同時通訳ではなく、1文ずつ交互に訳す通訳)なら
「やれ」と言われればなんとかなるかと思っていたが、
彼のエンジン音が聞こえそうなほどの頭の回転のスムーズさに圧倒された。


イギリスの大学に行っていました、
ビジネス会計を1ヶ月勉強しました、
だけで一両日中にできるようになるものではなさそうだ。


後で、IR通訳について調べていたら
ハイキャリアという通訳・翻訳者のメディアで彼を見つけた。
 
オーストラリアで通訳の勉強をして
長年企業通訳をされてきたよう。

英語や通訳を教えることもしているようで
その道ではプロの方だった。

とはいえ言い訳はしていられない。

今から、勉強します。